商品写真を撮影するためには、どんな準備が必要?撮影時に注意するべき点とは?
そこで今回は、タイのアパレルブランド「Makers gonna make」に商品写真撮影の秘訣を教えてもらいました。デザイナーの皆さんは、ぜひチェックして、次回の商品撮影時の参考にしてみてくださいね。
事前準備
ポイント1:準備をしっかりしておくことで、スムーズな撮影に
Makers gonna makeには長い付き合いのフォトグラファーがいますが、毎回撮影前には、デザイナー自身が前準備をしておく必要があります。どのようなイメージで見せたいのかをフォトグラファーと話し合い、モデルともコミュニケーションを図っておきます。
まずは撮影が必要なアイテムとそれに合わせるコーディネートを考え、フォトグラファー・モデルに事前に伝えておきましょう。
メガネや帽子といった小物についても話し合う必要があります。Makers gonna makeの場合は、主役となる服を目立たせるために、あまり多くのアクセサリーや小物は用いません。準備はすればするほど、当日の撮影がスムーズになるので、事前にしっかりと備え撮影日を迎えましょう。
ポイント2:ブランドにマッチするスタジオとモデル探し
スタジオ:Makers gonna make の場合、自然光が入るスタジオを選ぶようにしています。自然光が入ることにより、照明の色を使うよりもナチュラルに写り、アイテムの色もきれいに見えます。今回は新商品だったこともあり、スタジオも今までとは違う新しい場所に。夏の新商品ということで、リネンの落ち着いた雰囲気を損なうことなく、生き生きとした色を強調できる背景としてのスタジオを選びました。
モデル:今回のモデルは以前にもコラボしたことがあるモデルさん。モデルの雰囲気がブランドのイメージにも合っています。メイクは薄めに、写真を撮るときにはモデルさんに自由に動いてもらうようにしていますが、事前にしっかりとコミュニケーションを取っているので、ブランドイメージが崩れるようなことはありません。
撮影日当日
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撮影イメージを再確認
今回の Makers gonna makeの場合、夏が始まったばかりの梅雨を楽しく過ごしてほしいというメッセージが商品にありました。それをお客さまに伝えられるようなイメージで撮影をしています。
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主役は「服」であることを忘れない
撮影する際には、背景を主役にしないように気をつけてください。例えば赤い壁を使う場合は、赤い服とは絶対に一緒に撮影しないこと。その場合、緑のような対照的な色や、目立つ色を合わせるようにしてみてください。また、白い壁であればどんな色にもマッチします。
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動画と写真は一緒に撮影!
今回の撮影では動画を一緒に撮影することで、商品シリーズの全貌を見せられるという理由からフォトグラファーとは別にもう1人動画撮影のスタッフを呼んでいました 。一緒に撮影することで一石二鳥!
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フォトグラファーとの意識統合
実は、フォトグラファーは私の彼氏なこともあり、お互いの好みを知っているため毎回撮影はスムーズに進みます。撮影の際は、できるだけ多くシャッターを切って、多くの写真を撮ってもらうようにしています。最終的に洋服1組で4〜5枚(多いときは100枚の中から選択)、表・裏・洋服のディテールがわかる写真などを選んでいきます。写真選びが一番時間がかかる作業です!
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写真撮影時の注意事項
私たちは自然光を使って撮影するため、一番気をつけたいのが日光。自然光だと、屋内の光ほど安定していないため、洋服の色がズレやすくなります。今回は、実際の服の色に合わせて、あとで画像の調整をしました。
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新シリーズの撮影にかかる時間
基本的に服のサンプルを入手次第、モデル・スタジオ・フォトグラファーに連絡し、約1〜2週間で調整。実際の撮影時間は1日です。その後の写真選択や調整に2〜3週間かけ、その間にマーケティングを開始します。
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デザイナー仲間を招待して、一緒に撮影しましょう!
過去2回の商品撮影では、友達のデザイナーであるThesis Crisisを招待して、一緒に撮影をしました。リソースを共有できるだけではなく、デザイナーとしてもより密にコミュニケーションを取れる関係性が築けました。
Makers gonna make の商品撮影の様子を紹介してきましたが、いかがでしたか?ぜひ次回の商品撮影時のヒントにしてみてくださいね。
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原文:怎麼拍出厲害的服裝類商品照?來看泰國品牌 Makers gonna make 親身示範!
翻訳:Ayumi