さまざまなマーケティング手法を試しても、結局消費者の視点で見られていなければ購買には繋がりません。そこで今回はいつもとは角度を変え、消費者目線でどのようにマーケティングをするべきなのかをお伝えしていきます!
今回は、Pinkoiに出店しているTiennietinyのデザイナー・Tinnieに、3つの質問に答えてもらいました。Tinnieは、もともとPinkoiのユーザーでしたが今では自分のイラストブランドを立ち上げています。さっそく、彼女に自分の経験をシェアしてもらいましょう!
Q1:自分が消費者だとしたら、どのようにイメージしている商品を探し出しますか?
多くの人が2つのステップを通じて行動します。
>>重要なキーワードで検索する
例:「ハリネズミが描かれたキャンバスバッグがほしい」というときには、「ハリネズミ キャンバスバッグ」と入力します。
>>フィルターで検索範囲を狭める
例:検索結果がいくつか出てきたなかでも、「青」のバッグがほしいときには、カラーフィルターの青をクリックします。
ポイント1:
☞ シリーズ名+商品名
一目で商品のことがわかり、一つのシリーズに属している商品であることが伝わるように名前を付けること。
「シリーズの商品には、商品の種類(例:マスキングテープ、キャンバスバッグ)もしくはシリーズに由来した名前を付けるのがおすすめです。商品名には、製品自体のテーマや特色(自然、動物、色など)を付けてみましょう。」
注意点:商品名のなかにブランド名を入れたいときには、検索結果に影響してくるため、絵文字(スマイルマーク、花、引用符など)を含まないようにしてください。ブランド名の後ろにスペースを入れるのは問題ありません。
ポイント2:
☞ 「商品タグ」を正しく使うこと
商品名にキーワードを詰め込みすぎると乱雑に見えてしまい、購入意欲が下がってしまいます。その代わり、「商品タグ」を上手に活用して、商品名に追加したいキーワードを充実させておきましょう。それによって検索結果にヒットしやすくなります。
ポイント3:
☞ 一般的な方法でキーワードを設定
あまりニッチなワードを選ぶと検索されない可能性があります。「クリスマス」をはじめとした大きなイベントや、自分の商品に関連する「イラスト」、「早めの配送」といった需要の高い配送方法を設定することが大切です。
おさらい:明確に商品名を付け、商品の特色をお客さんが一発で理解できるようにすると、商品ページもすっきりときれいに見せることができます。
Q2:もしあなたが消費者だったら、商品の写真で一番重要だと思うのは何ですか?
Tinnieからの回答を見る前に、ちょっと考えてみましょう。
>>まずは商品写真をチェック!
「ほとんどの人が、まずは商品写真を見ます。自分の感覚と似ている商品であれば、そのまま商品の詳細まで確認するようになるのです。商品写真で、ブランドのイメージを伝えられていますか?」
>>商品名をチェック!
2つめにチェックされるのが、商品名。ネーミングが明確だったり、ちょっとユーモアがあるものだと、それだけで消費者の興味を引くことができます。Tinnieによると、ほとんどの消費者は写真を見て購入を決めるので、アップロードする商品写真のすべてに情報を詰め込むように意識しているのだとか。
ポイント1:
☞ 1枚目は目を引く写真を
人目を引く要件とは、すっきりとしていて商品が目立つ写真です。
ポイント2:
☞2〜6枚目の写真で商品の情報を伝える
商品の細かなところや、サイズ感がわかるような写真を取り入れましょう。
左:十度間|中:HARRIET|右:needanewneedle
例えばバッグを購入したいとすれば、バッグのファスナー部分や内側のデザイン、どれぐらい荷物が入るのか、型にかけたときにどれくらいのサイズ感なのかがわかる写真があると安心しますよね。
なので、私も自分の商品であるポストカードを撮影するときには、色がはっきりと見えるようにしたり、細部までわかるように寄りの写真を撮るようにしたりという工夫をしています。また、サイズ感がわかるように、定規や文房具と一緒に撮影することも。
ポイント3:
☞ 一貫性があり、商品本来の情報を伝えられる写真
商品ページは、一枚目の写真は商品を明確に見せ、ブランドのイメージと一致している必要があります。2枚目以降の写真の構図が変わっても、彩度や明るさなど、写真のトンマナは統一されているべきです。
お客様は商品に対するイメージを持っていても、実際に届いたのちに本物とのギャップを感じることがあります。なので、商品ページを使って、より具体的に日常生活のなかでの活用法を見せ、お客様がゼロから商品の使い方を考えられるようにしてあげることが大事です。
おさらい:商品主体、商品の細部、サイズ感、使用方法の4つを商品紹介写真に含めることで、より消費者に情報を伝えられるようになります。また登録した写真のイメージを統一させることで、より消費者にブランドイメージを印象付られます。
Q3:自分がお客さんだったら、どんなブランドが印象に残りますか?
もしくは「友達に商品の魅力を伝えるとき、どのようなブランドを勧めますか?」
・誠実で、気配りできるブランド
まだ購入を考えている段階でも、商品ページの説明部分がしっかりしていれば安心感を与えることができ、他の人にも特徴を伝えやすいのです。
・ユーザー体験が優れたブランド
ブランドページの閲覧、問い合わせ、商品の発送など、ブランドの対応が良いと消費者も自然と勧めたくなります。
ポイント1:
☞ ブランドストーリーを丁寧に書く
一般的にはブランド設立までの歴史や、ブランドのデザインコンセプトを説明することが多いと思いますが、具体的にクリエイティブコンセプトを伝えることができると、より消費者にもブランドイメージを持ってもらうことができます。
私自身も、ブランドストーリーにはクリエイティブのコンセプトを入れています。このテキストを通じ、見てくれる人たちには私のブランドの特徴を感じてもらえればと思っています。
ポイント2:
☞ 商品説明の必要性
商品説明は、買い物をする際に購入する部分です。そのため私の商品説明には、色や感触、注意事項(出荷情報)、カスタマイズサービスなどの情報なども記載しています。お客様が商品の良し悪しを判断しやすいよう、より丁寧に商品情報を提供したいと思っています。
ポイント3:
☞ ユーザー体験
私はあるブランドとのやりとりのなかで、デザイナーの不親切により、そのブランドに対して良くないイメージを持ったことがあります。またサイト内メッセージの返信が遅く、商品が届くまで不安を感じたことも。私のお客様にはこういったことを経験してほしくないので、できるだけ早く返信するように心がけています。
いくつか口コミを読んでみたところ、お客様から「可愛いパッケージが、プラスポイントでした!」というコメントをもらったことがあります。
商品を受け取ったお客様に、ちょっとしたサプライズが届けられたらと思っています。またアフターサービスにも力を入れています。
おさらい:ショップページに充実した情報が掲載されていて、ブランドの個性が忠実に伝われば、お客様にも良い印象が与えられます。
まとめ
デザイナーのTinnieが最後に、7つのポイントをまとめてくれました。一緒におさらいしましょう。
❶ ブランドストーリーは、お客様がブランドのことを知る第一歩です。ブランドイメージを高められるように意識しましょう。
❷ 商品情報は正確に表示されるよう、カテゴリを意識して設定しましょう。貪欲になって関係のない商品タグまで設定すると、ブランドのイメージを逆に下げる可能性もあるので気をつけましょう。
❸ 商品写真は商品をメインに見やすく、視認性が高い背景を意識すること。ブランドイメージを一貫させましょう。
❹ 様々な言語でテキストを書くようにしてください。海外製品を購入する際、英語や中国語のテキストがないと実際に商品の紹介や目的がわかりません。様々な言語でテキストを記載することで、よりお客さんに商品の魅力を伝えることができます。
❺ 新商品を出し続けること!アクティブに活動しているブランドは、人目に触れる可能性が高くなり、お客様の目にも新鮮に映ります。
❻ 購入からデザイナーとのコミュニケーション、商品の受け取りまで、より良いユーザー体験ができると、信頼され、関心のあるブランドとして捉えられます。
❼ お客様からのレビューをたくさん読むことで、お客様が気になっている部分に気づくことができます。
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原文:從客人角度出發的品牌經營法
翻訳:Ayumi