海外への販売を考えたとき、大きなハードルとなるのが「どうやって発送するのか?」という問題。なかなか自分で海外に発送する機会がないと、未知の世界ですよね。
最初は不安もありますが、それ以上に喜びがたくさん。海外のお客さまから嬉しい商品レビューが投稿されたり、リピーターになってくれたり。
慣れてしまえば意外と簡単!海外発送のノウハウを学んで、海外のファンもたくさん増やしていきたいですね!
調べてみると、海外への発送サービスを提供している配送業者はたくさんありますが、実際何から始めて、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
今回は、Pinkoiの日本拠点ブランドを対象に行った海外発送に関するアンケートをもとに、おすすめの発送方法や工夫ポイントをみなさんにご紹介します。
「海外発送に関するアンケート」は、「Pinkoi」で販売している日本ブランドを対象に調査を実施したもの。アンケート回答期間は2021年11月24日~12月8日。
回答いただいたブランドカテゴリーの割合は以下の通りです。
アクセサリー(32.4%)、インテリア(17.6%)、キッチン・ダイニング(14.7%)、ファッション(11.8%)、バッグ(7.4%)、キッズ・ベビー(4.4%)、文房具(4.4%)、その他カテゴリー:アウトドア、グルメ、シューズ・ソックス、ビューティ、家電・デジタル(7.4%)
今回のPinkoi日本拠点ブランドへのアンケートからわかったポイントはこちら。
- 台湾・香港からの注文がメイン!
- 日本郵便の国際郵便使用率がほぼ100%!追跡・補償を重視して配送方法を選んでいる
- 配送期間は大体1〜2週間が目安!
- 実際の送料は1,000円以下だったという回答が50%!
- 梱包は国内発送より頑丈に!紛失や破損も起こる可能性があるので、ブランド側で事前に対策をしている
それでは詳しく見ていきましょう!
1.どの地域への発送実績がある?(日本以外)
1 位:台湾
2 位:香港・マカオ
3 位:シンガポール
4 位:中国大陸
5 位:アメリカ合衆国
6 位:タイ
7 位:イギリス
8 位:マレーシア
9 位:オーストラリア
10位:ドイツ
圧倒的に多かったのが台湾からの注文、次いで多かったのが香港でした。他の地域と比べてもこの2つの地域は圧倒的に大きな割合を占めていました。
実際、この2つの地域では現地でのPinkoiの認知度が高く、上位にランクインするのも納得です。
中にはノルウェーやフィンランドといった地域からの注文を受けたことがあるブランドもありました。
2.どんな配送方法を使っている?
今回の調査では、日本ブランドのほぼ100%が「日本郵便の国際郵便サービス」を利用していることがわかりました。それでは日本郵便のどのサービスがよく使われているのでしょうか?
約6割が国際eパケットを、また約3割がEMSを使っていました。この二つの配送方法の共通する特徴といえば、「追跡」「補償」がついていること。海外発送では到着までの期間がどうしても長くなりがちなので紛失などのトラブルもないとは言えません。
購入者だけでなく、発送したブランド側も配送状況がわかる「追跡」サービスや何かトラブルが起こった時のための最低限の「補償」は付けておきたいものです。
実際、海外発送で気をつけていることへの回答で「必ず追跡・補償の付いた発送方法を選んでいる」と回答したブランドも多く、一つのリスクマネジメントになっているようですね。
また、カテゴリー別でみるとアクセサリーカテゴリーの9割が国際eパケットを、キッチンカテゴリーの約半数がEMSを利用していることがわかりました。キッチンカテゴリーには食器・グラスなどの割れ物を扱っているブランドもいるため、発送期間が短い方が安心という理由によるものだと推測ができます。
各配送方法についての特徴はこちらの記事もご確認ください。
3.海外発送で実際にかかった期間は?
発送先の地域にもよりますが、一番多かったのは「1週間以内で到着する」という回答。「2週間以内で到着する」と合わせると約90%を占めました。
台湾・香港への発送実績が一番多いのもありますが、EMSや国際eパケットを使っていることから、発送期間を短縮できているのかもしれません。
日本郵便の公式サイトによると、東京<>台湾の場合、EMSは通常配送に3日ほど、国際eパケットは7日ほどとなっているので、問題がなければ1週間以内に到着するはずです。ただし、新型コロナウイルスの影響で少し発送遅延などが起こる場合も。
それでも2020年に比べると、2021年は少しずつ通常に戻ってきているようなので、大体1〜2週間を目安にしていただくといいかと思います。
4. 送料は?
海外発送は重さによって送料が決まります。
アンケートでも「紛失を防ぐため、大きめのサイズの箱に入れている」というコメントがありました。送料は重さを基準に決まるので、(規定のサイズ内であれば)あえてサイズは大きめにするというのは、国内発送方法とは異なるところですね。
ここでは商品ページに設定している送料ではなく、実際に1つのアイテムを送るのにかかる送料を聞いてみました。
1,000円以下が一番多く約50%、次いで1,000〜2,000円が約45%でした。それ以上は5%以下で非常に少ない結果となりました。
海外のお客さまにとって送料は、商品を購入する際に大きなネックになる場合が。
おすすめとしては1,000円以下に抑えることですが、1,000円以上になってしまう場合、いかに商品価格とのバランスをとるかが重要です。
EMSは到着までの日数が短い分、送料が高くなる傾向があります。よって送料を安く抑えたいのであれば、国際eパケットを使うのも一案です。
5.海外発送をするときに気をつけたいポイント
よく言われるのは、日本ほど配送が丁寧な国はないということ。日本国内の配送をイメージしていると、もしかすると大切な商品が壊れてしまったり、紛失してしまうこともあるかもしれません。デザイナーの皆さんは様々な工夫をしているようです。
ここでは、ブランドからの声をいくつかピックアップしました。
- 時計なので頑丈な梱包にしています。最初の頃、台湾で配送中に押し潰されて一部が壊れてしまいました。
- 小さいと紛失する可能性があるので中身よりかなり大きい箱で発送しています。
- 梱包材は防水加工されたものを使用しています。
- 追跡と補償は必須だと思います。以前紛失がありましたが、調査依頼を出して、郵便局から返金してもらうことができました。
これから海外販売を考えている方にも参考にしていただける内容ではないでしょうか。
ちなみにPinkoiには、日本支社の仲介・翻訳サポート窓口があり、万が一のトラブル発生時のお問い合わせには基本的に即日対応(土日祝除く)します。困った際は、経験豊富なPinkoiスタッフがしっかりサポートしますのでご安心くださいね。
事前のリスクマネジメントを心掛けつつ、海外販売のノウハウを学びながら、一緒に海外のファンを増やしていきましょう。
まとめ
Pinkoiの日本拠点ブランドへの海外発送アンケートからわかった5つのポイント。
- 台湾・香港からの注文がメイン!
- 日本郵便の国際郵便使用率がほぼ100%!追跡・補償を重視して配送方法を選んでいる
- 配送期間は大体1〜2週間が目安!
- 実際の送料は1,000円以下だったという回答が50%!
- 梱包は国内発送より頑丈に!紛失や破損も起こる可能性があるので、ブランド側で事前に対策をしている
これらを参考に、今までの配送方法を一度見直してみるのもよし。新たに海外販売に挑戦してみるのもよし。
ぜひ、あなたのショップ運営にお役立てくださいね。
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Pinkoiではこのようにデザイナーの成功事例のセミナーや情報交換会も定期的に開催しているので、海外販売も安心して始められますよ。
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