デザイナーの皆様にとって、撮影が難しいのは一体どんな商品でしょうか?
文房具類は、Pinkoiでも人気のある商品の一つです。特に、レターセット・シール・ポスター・ポストカード・カード・ブックマークなどの薄くて平らな商品は、撮るのが難しいのではないかと思います。
薄くて平らな印刷物を立体的に見せるのは、ペラペラな紙人形を存在感のあるバービー人形のように撮るくらいの難易度の高さです!そこで今日は、薄くて平らな印刷物を上手に撮影する方法とインターネット上で販売する時の注意点をご紹介します。
1. 平らな印刷物をインターネットで販売する時の注意点
1. 写真こそが全て!
何度も繰り返しお伝えしていることですが、ネット上でお客様が商品の良し悪しを判断する唯一の手がかりは「写真」です。デザイナーの皆様!商品はくれぐれも慎重に撮影してください!
2. 商品写真は2パターン準備する
印刷商品は、少なくとも「スキャン」と「写真」の2パターンを提供します。2種類用意する目的は、お客様に商品の質感をしっかりと伝えるためです。細かいイラスト作品であれば、細部の画像を提供します。紙の質感を強調したい場合には、文字で説明する以外に、写真に撮ってみましょう。完成前の下書きやキャラクター設定などの創作過程の公開も、見る人の興味を引きます。
2. 平らな印刷物の撮り方のコツ
1. 白い背景を利用する
背景に白いテーブルや壁を利用する撮影方法は、シンプルで初心者にぴったりです。真四角や斜めのアングルを試したり、商品の表裏両面を並べたり、流行のマスキングテープで商品を貼ってみたり。複雑なスタイリングを必要としないため、比較的簡単かつ上手にできますよ。白い背景使用時は、光源の種類とその色には、くれぐれも気をつけてくださいね。(詳しくはスマホカメラを使った写真撮影のコツをご参照ください。)
2. フォトフレームに収める
フォトフレームの使用は、ぺらぺらで平らな印刷物を「製品」へと視覚的に変化させ、作品の個性をより一層際立たせます。またデザイナーの皆様が選択したフレームや作品の飾り方をお客様は参考にします。是非、お客様が商品購入後のイメージをしやすいようなスタイリングを心がけてみてください。
3. 木の質感を利用しよう
白い背景では面白みに欠ける、真っ白な商品を撮影したい、イメージチェンジしてみたい。そんな時は、木の質感を利用するのもオススメです!印刷物の風合いを損ねることなく、手の温もり溢れるナチュラルな雰囲気が演出できますよ。商品を立てるにしても寝かせて撮影するにしても、光を反射しやすい表面がつるっとした木材の使用は、なるべく避けましょう。
4. 商品を手に持ってみる
カード類やブックマークなど、小さな紙製品にぴったりの撮影方法です。一見気ままな撮影方法ですが、「手」を通すことで、お客様に商品の大きさを伝え、商品を身近に感じていただける効果があります。
全身がすっぽり隠れるように、後ろから商品を手に持って撮影するスタイル。最近よく目にしますよね!ユニークな視覚効果で、見る人に大きなインパクトを与えることがで出来ますよ。
5. 他のモノと組み合わせて、主役を引き立てる
主役の商品と色違いの同一商品、または自分でデザインした商品を何種類か組み合わせてみましょう。この方法では、ブランドイメージを強化して、さらに他の作品に目を留めてもらうことが出来ます。他にも、イメージに合った小道具は、主役の商品を引き立てる効果がありますよ。テーブルの上に並べたり、壁に飾ったり。無造作に見えて計算されたレイアウトで、お客様の心をしっかり掴みましょう!
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3. その他の注意事項
1. 光源の重要性
写真撮影において、何よりも大切なのが「光」です。よく見かけるのが、青み・緑・黄色味が強すぎる商品写真。「光」でお悩みの方は、「スマホカメラを使った写真撮影のコツ」を読んでみてください。
2. 折れない心
はじめは誰もが、手探りで商品写真を撮り始めます。思い通りに撮れなくても、試行錯誤を繰り返すうちに、段々と上手に撮れるようになりますよ。是非デザインに関するブログやホームページなど、色々な資料を参考にしてみてくださいね。
3. 前進あるのみ
あれこれ模索していれば、きっと自分にぴったりのスタイルが見つかります。売れ行きやお客様の反応を観察したら、再度方向性を調整し直してみましょう。そして何よりも大切なのが、最初の一歩を踏み出すこと!試行錯誤した経験は、必ずや大きな糧となるはずです。
この記事がデザイナーの皆様や写真好きの皆様のお役に立ちますように!
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