きょうは前回の続き、「料理をおいししく見せる撮影テクニック」後篇をお送りします!
4. 背景と小道具
一般的な撮影に使うのは白い背景ですが、もし華やかなイメージを演出したければ、小道具を使ってみてください。新鮮な食材・木の葉や花びら・キッチンツール・カトラリー・置物など、料理を引き立てる小道具はたくさんあります。表現したいイメージとブランドの理念に合ったスタイリングにしてみましょう。
5. ラッピング
プレゼントの第一印象を決めるのがラッピングです!誕生日・バレンタインデー・クリスマスなど、それぞれのイベントに合わせたラッピングの写真を撮りましょう。またお客様がネットショッピングをする際、口コミの評判や好みに合っていること以外に、美味しそうに見える写真も購入にいたる判断基準になります。ラッピングは心を込めて作った食品をより魅力的に見せる大切な要素!お客様の心を掴んで離さないような写真をアップすることを心がけてみてください。
6. 被写界深度
被写界深度とは、ピントが合っている範囲を指します。カメラの F 値(絞り)が大きいほど被写界深度は深くなり、ピントの合う範囲が広くなります。反対に F 値(絞り)が小さいほど、被写界深度は浅くなり、ピントの合う範囲は狭くなります。しかし必ずしも F 値(絞り)が大きいほど良いというわけではありません。もし写真の中の食べ物がはっきり映っていなければ、雰囲気を伝えるイメージ写真にするのに適しています。芸術写真と違い、商品撮影では実物に近い見た目を再現することがとても重要です。是非、色々なパターンの写真を何度も撮ってみてください。
7. 色の選択
Pinkoi プラットホーム上の食品は、ベージュや茶色が大半を占めます。なぜなら小麦粉・クルミ・アーモンド・シリアル・チョコチップ・クッキーなどの食材が全部この色だからです。木製のテーブルやカッティングボードを使えば、画面全体が茶色の色合いになり、統一感のある雰囲気が演出できますよ。もし食品の特色を際立たせたいのであれば、ファブリックや小物使いで差をつけましょう。カラフルな食器やカトラリー・テーブルクロス・背景は、見る人に新鮮な感覚を与えます。
8. 製作の舞台裏を記録する
調理中の写真は、見る人を巻き込んで一緒に料理を作っているような感覚を抱かせます。キッチンを素敵にアレンジし、可愛い子供たちがいるのなら一緒に作るのもオススメです。写真を撮ってくれる人に頼んで、楽しいひとときを写真に収めましょう!
9. もっとも新鮮な瞬間を捉える
料理が新鮮でベストな状態の時に、素早く撮影しましょう。そのためには、場所・動線・道具・撮影機材など、事前のしかっりとした準備が必要です!何度も試すことで、スピーディーに写真が撮れるようになりますよ。
10. 楽しもう!
いつも人を楽しくハッピーな気持ちにしてくれるのが美味しい料理!写真撮影も例外ではありません。撮り終わったらすぐに食べられるし 、Pinkoi で販売することだって出来ちゃいます。さらには注文が来る、なんて嬉しいことも!楽しい気分でいれば、インスピレーションが湧きやすく、素敵な写真も撮れますね!
終わりに
料理写真の撮影テクニックは簡単なものから複雑なものまで、ご紹介しきれないほどたくさんあります。でも一番大切なのは、どんな方法で何を表現したいか!今回ご紹介した方法をいろいろ試して、楽しい写真ライフをお送りください!
テキスト・編集:岸本洋子
2021年7月12日 Pinkoi編集部 更新