2011年に台湾に設立したアジア最大級のグローバル通販サイトPinkoi(ピンコイ)は、2021年に10周年を迎えました。この特別なときに、Pinkoiは世界的な地位を確立するパントン・カラー研究所(Pantone Color Institute™)と提携し、国際的なカラー専門家(Global Color Experts)による緻密な考察により、Pinkoiの2つのコーポレートブランドカラーを定義してもらいました。それが、“Pinkoiネイビー”と“Pinkoiサーモンピンク”です。それらのカラーが持つメッセージを探求し、PinkoiのブランドDNAにより深く結びつけることになりました。
パントン・カラー研究所が定義する、Pinkoiブランドカラーのメッセージについて
Pinkoi Navy(Pinkoiネイビー)
Pinkoiネイビーは、カジュアルでありながらエレガントで、自信を表現する色です。頼もしくて信頼感のある、プロフェッショナルなイメージでもあります。モチベーションと自信に満ちた、多様性のあるこの色は、デザインの分野を越えて未知の世界へ踏み出すパワーを私たちに与えています。
さらに、新たな可能性を発見することで、人々の欲求を刺激し、挑戦をする勇気を持たせてくれます。
共感を呼びやすくて包容性のあるPinkoiネイビーは身近な色でもあります。つながりの意識を引き出し、コミュニケーションや絆を築くことができる印象です。
また、深海を連想させ、見ているうちに催眠にかかるような魅力があり、私たちの心を落ちつかせる力があります。
Pinkoi Salmon(Pinkoiサーモンピンク)
Pinkoiサーモンピンクはパッションが溢れる色。率直なメッセージを伝えながら、私たちの心を温めてくれます。
現代的なコーラルピンクのように、フレンドリーで優しく、つい惹かれる色です。
パワーとエネルギーに満ち、生命力が溢れていて、思わず魅了されてしまうのです。
そしてあらゆる文化とコミュニティを受け入れる姿勢で、全面的な感受性を表現しています。Pinkoiサーモンピンクは伝統的なピンクではないからこそ、芸術的な探求へのパッションとデザインのオリジナリティへの欲求を刺激してくれます。
Pinkoi & パントン・カラー研究所トップ対談
今回、パントン・カラー研究所のシニア・バイス・プレジデントであるLaurie Pressman氏とPinkoiの共同創設者兼CPOであるMaibelle Lin氏の対談がオンラインで実現しました。対談では、カラーの持つメッセージがコーポレートカラーやブランドのアイデンティティにどれほど重要なものかということから、PinkoiネイビーとPinkoiサーモンピンクのカラーが持つメッセージが語られています。
Pinkoiネイビーは深海のように、あらゆる美しいデザインを温かく真摯に受け入れ、誰でもPinkoiを通して自分が好きなデザインプロダクトに出会える場所を表現しています。Pinkoiのスローガン「Design the way you are.」を実現させるため、自由で自分らしいライフスタイルを彩ってほしい、という願いを込めて。
Laurie Pressman
パントン・カラー研究所 シニア・バイス・プレジデント
「Pinkoiはとても特別なデザインプロダクトの通販サイトです。幅広いオリジナリティのあるセンスのいいアイテムや、カスタマイズできるアイテムがPinkoiを通して世界中のお客様に届けられています。優れたデザインアイテムにより自分が理想とするライフスタイルを実現することを可能にしています。Pinkoiはまるで青い海のように、そしてその中に魚、珊瑚などさまざまな生き物がいるように、誰もが制限されずに、幸せを求め楽しめる場所です。
Pinkoiネイビーは、ブルーの中でもとくに濃い色合いで、海を象徴しながら、頼もしくて信頼感のある、プロフェッショナルなイメージがあります。アジアのデザインエコシステムにおいて、影響力のあるPinkoiの役割を反映しています。Pinkoiネイビーのダークな色合いは、人々にデザインの多様性と可能性を探求、発見する勇気を持たせてくれます。
そのような海にさらにPinkoiサーモンピンクを加えることで、海の生き物に温かさと真摯な姿勢を注いでいます。まるでそれは夢と理想を発揮するデザイナーのようです。」
Maibelle Lin氏
Pinkoi 共同創設者兼CPO
「ブランドのアイデンティティを人々に伝えるためには、色がとても重要なキーメッセージだとPinkoiは常に考えています。この度、パントン・カラー研究所お招きし Pinkoiのブランドカラーが持つメッセージをさらに豊かなものにし、そしてPinkoiのDNAとの結びつきを より深いものにできることを嬉しく思います。」
日本、台湾、香港、タイ代表のゲストによるコメント
この度、アジアのデザインエコシステムを広げることを使命とするPinkoiは、パントン・カラー研究所のシニア・バイス・プレジデントであるLaurie Pressman氏とPinkoi共同創設者兼CPOであるMaibelle Lin氏の対談の他に、日本、台湾、香港、タイから、デザインや文化に精通する方々をお招きし、PinkoiとPantoneのイメージ、デザインと色、マーケットの動向、ブランドの価値などについて語っていただきました。
◉日本 – 生駒芳子 Yoshiko Ikoma
ファッションジャーナリスト/伝統工芸の開発事業「HIRUME」プロデューサー/「マリ・クレール(marie claire)」元編集長
「Pinkoiはアジア生まれのグローバルなサイトです。楽しくてカラフルで、心がわくわくするようなものがたくさん詰まっているイメージです。ネイビーブルーは、地球を、そしてサーモンピンクは愛を思い浮かべました。なので、地球の中に愛がたくさんあるようなイメージでした。ロゴを見て感じたのは、パワフルだけどかわいらしいイメージでした。
色はメッセージだと思うのです。色ひとつで空気の色が変わってしまいます。ブランドや会社にとって、色はその会社やブランドのエネルギー、そして、コンセプト、メッセージ、しいてはアイデンティティを示すものだと思います。私たちファッションデザインの世界とか、グラフィックとか、いろいろなところでPantoneカラーに私は接していますが、とにかく色の楽しさ、素晴らしさを教えてくれる世界観だというイメージです。Pantoneの色の世界から、いつもエネルギーをたくさんもらっています。」
◉台湾 – 黃子佼 Mickey Huang
タレント/司会者/アートコレクター
「Pinkoiサーモンピンクは温かみのある色で、Pinkoiネイビーは平和を連想させる色です。この2つの色を一緒に見ていると、癒されると同時に守られている気持ちになります。これはPinkoiが届けたいコンセプトではないかと思います。つまりデザインで人の心を癒すことです。色は記憶を呼び起こす一種の媒体だと思っていています。色を決めてからロゴをデザインすると、人々に覚えてもらいやすくなります。Pinkoiのブランドカラーとロゴをリニューアルしてから、Pinkoiは性別や年齢、さらに地理的な条件を超え、より大胆で落ち着いたイメージを与えるようになりました。言い換えると、以前のPinkoiはかわいいイメージが強かったですが、現在のPinkoiは“デザイン”というイメージの方が強いです。
Pinkoiに対する印象はとてもよかったです。さまざまなアイテムが販売されていて、手に取りやすい価格帯のものも揃っています。自分はすでに多くのデザインブランドを知っていると思っていましたが、Pinkoiにはそれ以上のブランドがあることがわかりました。ここ数年強く感じるのは、国際的なブランドとのコラボレーションが増え、Pinkoiは非常に素晴らしいデザイン・ショッピングモールになったということ。その上、メールマガジンのコンテンツもとても豊富で、新しいアイテムの情報はもちろん、そこからデザインの美しさを見ることもできます。これがPinkoiの魅力だと思います。
私は20年前に起業して、ゼロから名刺を作らなければならなかった経験があります。最初は赤とか青とかあまり気にしていませんでしたが、当時の会社のデザイナーがPantoneの色見本を持ってきて、僕の意見を聞きに来た時、『この世にはこれほどたくさんの赤と青があるんだ』とはじめて知りました。選ぶことが難しかったので、結局、赤のデザインの名刺も青のデザインの名刺も取り入れました。どちらもPantoneの色見本で標準色を決めたんです。」
◉香港 – 毛灼然 Javin Mo
デザインスタジオ「Milkxhake」創設者兼デザインディレクター
「Color is Identity — 色は生きているもので、それぞれがイメージをもっています。色はブランドに生命力を与え、マーケットでの認知度を高める力を備えています。Pinkoiネイビーは安定感、Pinkoiサーモンピンクは優しいイメージです。さらにそこへPinkoiのロゴやシンプルでインターナショナルなビジュアルを加えることで、ブランドメッセージやマーケティング戦略を人々に明確に伝えています。
僕のクライアントである香港の大手紙貿易会社が、今年の旧正月にPinkoiでショップを開設しました。売れ行きがよかったそうです。Pinkoiというプラットフォームの力を再認識し、またそのクライアントも従来の販売モデルを変えるきっかけとなりました。今後もPinkoiは香港や他の都市において、さらなる成果をもたらしてくれると期待しています。」
◉タイ – Pichit Virankabutra
クリエイティブ・エコノミー・エージェンシー ディレクター
「色は、私たちの生活の中で、独特な文化を反映し、ありのままの自分を表現するために重要な役割を果たしています。現在のマーケットにはたくさんのブランドがあり、競争関係の中でたくさんのメッセージが作られています。色を活用することで、ブランドメッセージを連想しやすくなるので、人々に深い印象を残すことができます。
Pinkoiがサーモンピンクとネイビーをブランドカラーとして活用したことに感心しています。この強烈な組み合わせがとてもPinkoiに合っています。Pinkoiのロゴを見た際に、最初に頭の中で思い浮かべたのは、海に浮かぶ島でした。
私は、Pinkoiがオンラインでしか販売されていなかった頃から知っていました。その後オフラインイベントに何回も参加したことがあります。Pinkoiはデザイナーが自信を持って国際市場で活躍できるようにサポートし、励ましてあげるとてもパワフルなプラットフォームだと思います。デザイナーと共に前進するプラットホームがあることを嬉しく思います。」
Pinkoiについて
Pinkoi(ピンコイ)」は台湾発・アジア最大級(商品数:約190万点、ショップ数:25,000店 *審査制)のグローバル通販サイトです。世界各国のデザインプロダクトをデザイナーから直接購入することができます。台湾、香港、中国、タイ、日本などアジアの最新の雑貨やファッションに出会うことができ、会員数は全世界で約400万人、発送対象国は世界93カ国に上ります。 AIとデータ分析に基づいたECサイト事業のほかにも、ワークショップ、文化創造産業への投資などのサービスをグローバルに展開しています。アジアを中心としたデザイン市場のビジネスエコシステム(事業生態系)を広げ、国を越えた理想的なライフスタイルを提案できるサービスを目指しています。
Pantone(パントン)とPantone Color Institute™(パントン・カラー研究所)について
アメリカに本社を置くPantone(パントン)は、世界中で幅広く使用されているパントン・マッチング・システムという色見本を提供しています。色見本には、色のイメージや情報が提供されており、ブランドやメーカーが、あらゆる重要なシチュエーションにおいて色の決定をするのに役立っています。世界で1,000万人以上のデザイナーやメーカーがPantoneを利用し、色の定義、コミュニケーション、管理を行っています。X-Riteという高度な技術を利用しているからこそ、グラフィックデザインや印刷、アパレルおよびプロダクトデザインをする際に、異なる素材でも色の統一が実現できるようになりました。
一方、Pantone Color Institute™(パントン・カラー研究所)はPantone社の機構です。毎年テーマカラーを発表したり、季節ごとに代表カラーを発表したりしています。世界のカラートレンドを予測し、企業へ製品やブランドビジュアルのカラーコンサルティングサービスも提供しています。さらには色の心理学や色のコンサルティングサービスを通じて、世界中のあらゆるブランドへのデザイン策略に色を活かすアドバイスしています。