Pinkoiを普段から愛用されている、モデル・俳優の千國めぐみさんによる連載「台湾チックな、ちくに時間」(全3回)。vol.1の台湾コスメに続き、vol.2では台湾茶をテーマに語っていただきます。台湾へ旅行に行って以来、すっかり台湾茶に魅了された千國さんのおすすめの台湾茶とは?ぜひご覧ください。
何年か前に台湾に旅行に行ってから、台湾のお茶の魅力にすっかり夢中になってしまいました。日本に帰っても家で長く楽しめるようにせっかくたくさん買いこんで帰ってきたのに、美味しくてすぐに飲み切ってしまうほどでした。行く先々のお店で出されるお茶がどれもこれも美味しく、しかも茶葉や製法などのこだわりも本格的なものがたくさんあるのです。
しかし、美味しく趣向の凝らされた魅力的な台湾のお茶はいまだになかなか日本では簡単に手に入りません。近い台湾ではあるけれど、お茶だけ買いに行くなんてねぇ、という感じでもあり、しかしやっぱり現地の台湾茶を飲みたい…と、いうことで定期的にお取り寄せするようになりました。特に今はぱっと弾丸で行くなんてことがなかなかできなくなってしまったので、もっぱらPinkoiに頼っています。
そんなわけで今回は、Pinkoiでお取り寄せできるお気に入りの茶器とお茶を紹介したいと思います。
まずはお茶を飲むための茶器から。「陸宝(Lohas pottery)」のコンパクトなポータブル茶器です。
大好きな台湾茶をせっかくだからきちんとした淹れ方で楽しみたいけれど、道具がたくさんあって淹れるのも洗うのも大変そう…と思って、家にあるティーポットでお手軽に楽しんでいたのですが、「陸宝」のこの茶器は全部ひとつにしまえて、一人分の量を気軽に楽しめてとても便利。
丸い蓋は茶こしを置ける茶こし受けとしても使えます。お手軽な茶こしは便利だけど置く場所に困ることもあるので、嬉しいポイントです。
サブカップを使えば2人分の量を淹れられて、ポータブルポーチもついているので、山登りやキャンプの時に持って行ってみようかなと思っています。
つぎに、「山生有幸」の初衷(山坪頂金萱)のお茶。軽めの半発酵でほんのり苦味を感じます。とてもまろやかなのにすっきりしていて、食事中のお茶としてもぴったり。タイミングを選ばず飲みやすい味です。
しかも山生有幸のこのお茶はティーバッグなので、よくマグボトルに入れて持ち歩いて飲んでいます。朝お湯を注いでティーバッグをぽんと入れておくだけなので、とても便利です。仕事の現場でも、出かけた先でもお気に入りのお茶が楽しめるのが嬉しいです。
台湾茶は二番茶、三番茶と淹れても味と香りが長く続くので、飲みきってしまってもスタジオでお湯を補充したりして楽しんでいます。
「DOT design」で販売されているChosen Tea 1869の山型ギフトボックスは、見た目がおしゃれでかわいい。ボックスは硬い紙のしっかりとした作りで、再利用可能です。繰り返し使えるサステナブルな視点のモノづくりは購入したときに嬉しくなります。
お気に入りは、このギフトボックス中に入っている文山包種茶というお茶。パッケージだけでなくお茶ももちろんこだわった本格的なものです。軽発酵のお茶で色は琥珀色です。香りや旨味は烏龍茶のそれなのですが、一般的に日本で親しまれているような烏龍茶ほど苦味や渋みがなく、まろやかでそして軽やかな味です。飲めば飲むほど不思議な魅力があるお茶だと感じました。
「等等」のお茶は、こちらもパッケージが特徴的。それぞれのお茶におみくじの言葉がつけられています。見た目が遊び心満載でかわいく、お茶に詳しくなくてもおみくじの言葉で選べます。パッケージの中にはティーバッグが1つ入っているのですが、この気軽なボリューム感もちょうどいい。台湾茶を飲んだことがない人におすすめしたいと思いました。
私のお気に入りは万物好転、翠玉のお茶。爽やかで、花のいい香りのするお茶です。まろやかで飲みやすく、良い香りで気分転換にぴったりです。香りの高い華やかなお茶は春夏に冷やして飲むのもおいしいので、これからの季節も楽しみです。
最後に、台湾に旅行して以来ずっとファンで、何年もお取り寄せして飲み続けている「小茶裁堂(Zenique)」のクチナシ緑茶。軽やかな甘さとまろやかさがあり、クチナシだけでなくジャスミンも配合されているのでとても華やか。萌黄色のような色も綺麗な緑茶で、温めても冷やしても美味しく飲めます。初めて飲んだ時は、華やかな香りの高さとすっきりとした飲みやすさが一緒にあわさって、調和がとれていることに驚きました。
そして、写真で手にしているのは最近お気に入りの桂花緑茶。キンモクセイの花の香りとお茶の香りがふわっと広がります。
「小茶裁堂」のお茶は、無農薬であることが大きな特徴です。一切農薬や除草剤が使われていないので、一般的な茶畑とは違い自然に近い姿の畑なんだそう。てんとう虫やカマキリやヘビも畑にいるようです。生き物を排除するのではなく、それぞれ共生する姿はとても素敵です。
(ここはお茶菓子も美味しくて現地のティールームも有名です。私はお茶と一緒にお茶菓子も取り寄せています。)
ざざっと私のお気に入りを紹介していきました。本当にどれもこれも美味しくて、知れば知るほど台湾茶が好きになっていきます。お茶の種類も多く、こだわりも趣向もさまざまで選んでいるだけでも楽しいのが台湾茶の魅力だなと思います。
この記事を読んでくださった皆さんにも、台湾茶の魅力をすこしでもお伝えできたなら嬉しいです。
プロフィール
千國めぐみ | Megumi Chikuni
モデル・俳優。「mina」(主婦の友社)、「美的」(小学館)、「CLASSY.」(光文社)、「InRed」(宝島社)、「steady.」(宝島社)、「MAQUIA」(集英社)、「VoCE」(講談社)などで活躍中。 美容、特にスキンケアの知識や情報にとても精通しており、化粧品成分検定や漢方養生指導士など様々な資格を保有している。
衣装/ブラウス:ルーズブラウス(pou)、シューズ:Pinkoi × DAYLILY チャイナシューズ(DAYLILY)、その他本人私物
撮影/鈴木 友莉
※陸宝 ポータブル茶器:本人撮影、Chosen Tea 1869の山型ギフトボックス:DOT design(商品ページより)
ヘアメイク/菅長ふみ(Lila)