カラフルな色合いに、目を惹くデザイン。一言で「アクセサリー」と言っても、そこにはさまざまなこだわりが詰まっています。
今日は、そんなこだわりを持ったアクセサリーブランドのなかでも、「地下3階」「temtemdesign」「hina工作室」の3ブランドをご紹介。どんな想いを持って作品づくりをしているのかを聞いてみました。
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日本ならではの「儚さ」「奥ゆかしさ」を伝える:地下3階
▲ ブランドオーナーの井上さん
ポリマークレイを使って、繊細なアクセサリーをつくる「地下3階」の井上さん。新卒でお菓子メーカーに勤めて以来、メーカーからの依頼でお菓子の商品企画やパッケージデザインなどに携わってきたと言います。ただ、あるとき「誰かの依頼ではなく、自分でブランドをつくってみたい」という気持ちに。そこからアクセサリーづくりをはじめ「地下3階」をオープンしたのだそう。
▲ 100種類以上の植物を育てているアトリエ屋上のお庭
そんな井上さんのデザインアイデアの源は「植物」。マンションの屋上にあるアトリエでは、なんと100種類以上の植物を育てているんだとか。
このお花がそのままピアスになったら可愛いな、と思いながら植物を愛でています(笑)。
作品づくりのこだわりを聞くと、
日本って、小さくて儚いものを愛する文化だな、と思っていて。例えば、桜が散っていく様子が好きだったり──。決してゴージャスではないけれども、美しい。そんな日本らしい儚さ、繊細さをブランドカラーにしていきたいと思っているんです。
と語ってくれました。
▲ 写真左から「さくら散るピアス」、「桜貝のリング」、「花畑キャッチピアス」
そんな井上さんの想いを代表するのが、主張しすぎないけれども美しい作品の数々。小さくてすぐ割れてしまう桜貝の儚さをモチーフにしたリングやピアス、桜が散っていく様を表現したさくら散るピアス。さらに、そっと影からお花が覗く花畑キャッチピアスからは、日本ならではの奥ゆかしさが感じられます。
古来、万葉集の頃から「儚い」ものが好きだった日本人。そんな日本独自の美的感覚を世界にも発信していきたいと言います。
ただ、本物の自然の美しさには敵わないもの。だからこそ、アクセサリーのなかに『私らしさ』を入れることも忘れないようにしています。
自然の美しさにプラスした、井上さんらしさ。その絶妙なバランスによって、「地下3階」のシンプルながらも可愛らしいアクセサリーが生まれているのです。
「地下3階」のアクセサリーはコチラから
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女性の魅力を引き立てるアクセサリーづくり:temtemdesign
▲ 「temtemdesign」を手がけるお二人
子育てしながらでもできる仕事を、と考えアクセサリーづくりを始めたという「temtemdesign」の三宅さん。もともとアパレル業界で洋服の企画・製造に携わっていたというだけあって、デザインセンス抜群です。
アクセサリーをつくるうえで意識しているのは「シンプル」さ。
アクセサリーは、自分の地位や立ち位置を象徴するものとして捉えられがちですが、本来の役割って、女性を引き立てることだと思うんです。あくまで主役になるのは、アクセサリーを着用する方。だから、アクセサリーが目立ってはいけないと思っていて。
肌に馴染みやすい天然の淡水パールを使い、シンプルさにこだわっています。
そんな「temtemdesign」のアクセサリーを購入したユーザーから評価が高いのが、アクセサリーの質さながら、商品発送時の対応の良さ。
海外のお客さまの中には、商品ではなくてパッケージの写真を撮ってくれる方もいて(笑)。注文が入ってお客さまのもとへ届くまでのスピードはもちろん、梱包の丁寧さも大事にしているんです。そのすべての質が、ブランドの品質でありたいな、と。
細かなところまで気を配る三宅さん。
自分のために購入したけど、プレゼントでいただいたような気持ちになったと言ってもらえることが多いんです。
と笑顔で話してくれました。
数あるデザインのなかでも、特に三宅さんもお気に入りなのがWパターン イヤリング。
一つの穴でダブル付けに見えるピアスなんです。小ぶりなのに存在感もしっかりあって、上品な仕上がりになりました。
他にはない新感覚のピアス。日頃から、いろんなところにアンテナを張り、面白いものを取り入れることを意識しているという三宅さんならではのデザインです。
シンプルながらも温かみのあるアクセサリーを身に付けたい方は、ぜひ「temtemdesign」のページをチェックしてみて。
temtemdesignのアイテムはコチラから
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受け取った人が嬉しくなるアクセサリーを:hina工作室
▲ ブランドオーナーの平永さん
透明感のあるカラーに、シンプルで繊細なシルエット。色とりどりのアクセサリーが並ぶ「hina工作室」。
そのブランドオーナーである平永さんは、専門学校でジュエリーを学び、宝石の卸会社に勤務していた経験を持ちます。モノづくりが好きだったこともあり、アクセサリーづくりを始めてみたところ、あっという間に人気ブランドに。当時は何の心構えもできていないままに、「hina工作室」が生まれたと言います。
平永さんがアクセサリーづくりに取り入れているのは、「ディップアート手法」。
ディップアートというのは、ワイヤーとディップ液を使ってつくるアートフラワーのことなんです。アメリカンフラワーとも呼ばれるものなんですが、偶然、ディップアートでつくられた簪(かんざし)作品を見て──。これをアクセサリーに使ってみたら面白いかもというところからスタートしました。
さらに、淡水パールや天然石をうまく組み合わせ、上品さも醸し出せるアクセサリーに仕上げています。
Pinkoiに出店してからは、日本市場との違いを感じることも。
面白いのは、台湾人や香港人の方と、日本人では購入するアイテムが全然違うこと。
日本人はいわゆる「流行りもの」が好きなのに比べて、アジアの人たちは「自分が良いと思うもの」を流行にとらわれず購入する傾向にあることが印象的だったと言います。
日本市場において同じアイテムばかりが売れていく現象を見て、既製品にありそうなものだったら、あえてハンドメイドでなくてもいいんじゃないかとモヤっとしていた時期もあったんです。それが、Pinkoiに出店したら、本当に私が好きでつくったものが売れていって(笑)!同じ感性の方が集まってくれているんだと思うと、嬉しかったですね。
▲ 写真左から「ブーゲンビリアの簪」、「虫食い葉っぱとドングリのピアス」、「青い雫とビジューのピアス」
そんな平永さんが意識しているのは、万人受けするものではなく「自分が可愛い・綺麗と思うものをつくる」ということ。
植物や花をモチーフにしたアクセサリーは、実物を見てアイデアを得ることが多いんだとか。
お散歩しているときに、偶然足元に落ちていた『どんぐり』が可愛いなと思ってデザインにしてみたり、台湾の街中に咲くブーゲンビリアの花が懐かしいなと思って簪(かんざし)にしてみたり──。そうやって自分が好きだなと思ったものを形にしているんです。
あえて日本らしいものをつくろうという気持ちは持っていないんです。それよりも、受け取ってくれた人に笑顔になってもらえるようなアクセサリーをつくりたいな、と。
と語ってくれた平永さん。日本ブランドだから…ではなく、本当に自分が好きなものを届けたいという想いでアクセサリーづくりを手がけています。
他にはない、ハンドメイドならではのアクセサリーを手に入れたい人は、ぜひhina工作室のページをチェックしてみて。
hina工作室のアイテムはコチラから
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