近年、週末旅行の行き先に「台湾」を選ぶ人が増えてきました。日本から近くて、ご飯もおいしくてリーズナブル、街の人々は親切で…。一度台湾に旅行に行くとファンになってしまう人が多いのも納得です。
しかし台湾のリアルな「今」を知ろうと思うのなら、ネットや本の情報だけでは物足りない。そんな風に台湾在住の編集者である私は思いました。そこで今回は「弾丸・台湾旅行」の際に、どっぷり台湾の伝統や文化、最先端のアート、デザイン、トレンドに浸かることができるように、穴場スポットをまとめてみました。
⦿台湾で自然に帰ろう:AMOUTER
最初にご紹介するのは、『AMOUTER』オーナーのレオさん。台湾のアウトドア活動を盛り上げている立役者の一人です。台湾と聞くと美味しいグルメやお茶のイメージを持つ人とが多いと思いますが、実は大自然にとても恵まれているんです!レオさんはあらゆる人がもっとアウトドア活動に参加し、自然に興味を持ってもらいたいと言う思いでこのアウトドア関連グッズのセレクトショップ『AMOUTER』をスタートさせたそう。
台北に観光に来たら、ただ夜市や101を観光するのではなく、台湾の大自然を思いっきり満喫して欲しいと語るレオさん。あなたのアウトドアレベルに応じたおすすめスポットを聞いてみてはいかが?
◆ショップ情報◆
住所:台北市羅斯福路三段283巷7弄10號
電話番号:02 2366 1110
営業時間:12:30〜21;30
公式HP:http://www.amouter.com/
⦿ひとつひとつの商品に思いを込めて:OMAKE
続いて紹介したいのが、台湾雑貨やお土産店が多く並ぶ迪化街(ディーホアジエ)近くの『OMAKE』のオーナー、バイオさん。台湾のファッションシーンにあらゆる民族のエッセンスを取り入れたスタイルを提案し続けています。またバイオさん自らが集めた世界中の雑貨も必見。ファストファッションが全盛期の今、あえて自分の目で選んだ商品、自分が制作に参加した商品にこどわっているそう。日本に在住経験もあるバイオさんは日本語もペラペラですよ。
自分の好きなことに囲まれて生活をするのが理想の生活と語るバイオさん。既存の伝統的な考えにとらわれないバイオさんのが選びぬいた世界の逸品。ぜひ一度その目で確かめてみてくださいね。
◆ショップ情報◆
住所:台北市大同區民生西路362巷23號3樓
電話番号:02 2549 1686
営業時間:14:00〜20:00
公式HP : http://www.pinkoi.com/store/omake
⦿未体験ワールドへトリップできる:Mangasick
続いて紹介したいのがラオBさんとホワンジェンさんが経営する『Mangasick 』。もともと台湾には漫画を楽しむ環境があまり整っていませんでした。そこでこの2人が台湾人にもっとマニアックで面白いマンガを紹介したいとの思いでこのショップをスタートさせたのだそう。ここ『Mangasick』では台湾と日本のかなりマニアックな漫画が販売されています。他にもCDの販売や、店内で展覧会が行われることもあります。
日本でも見つけるのが難しいレアな漫画がありますよ。また日本の影響を受けながらも独自の進化を遂げた台湾漫画家たちによる作品も一見の価値あり。思わず時間を忘れてしまう、そんな空間です。
◆ショップ情報◆
住所:台北市羅斯福路三段244巷10弄2號B1
電話番号:02 2369 9969
営業時間:14:00〜22:00 定休日:基本的に水曜日
公式HP : http://mangasick.blogspot.tw/2013/11/mangasick.html
⦿共に高め合うデザインって何?:好氏研究室
店名の由来は長い時間をかけて色んな形の美学をじっくり観察をし、たどり着いたアイディアをみんなでシェアしたいという思いから。「見たことがない店」を作りたいとハオさんがスタートさせた『好氏研究室』。研究員と呼ばれるスタッフ選りすぐりのアイテムの販売とレストランを兼ねた複合ショップです。この『好氏研究室』が特別な点は、行くたびに全く違う表情を私たちに見せてくれるということ。3ヶ月ごとに店のテーマがガラッと変わります。
今回訪れたときのテーマは「探し求めた生き物」です。様々な解剖、鉱石、標本などスタイリッシュでありながらもテーマ性の高いアイテムたち。台北に来るたびに新しいインスピレーションをきっとあなたに与えてくれるでしょう!
◆ショップ情報◆
住所:台北市溫州街48巷22號
電話番号:02 2362 0723
営業時間:12:00〜21:00
公式HP : https://www.facebook.com/gooooodstore?fref=ts
⦿台湾アーティストのパワーに圧倒:岩筆模/MBmore
台湾の版画専門ギャラリーの魁である『MBmore』。このギャラリーが誕生するまで台湾では版画作家が自分の作品を披露する場がほとんどありませんでした、しかしこの『MBmore』が誕生したことで、多くの素晴らしい版画作家が活動を続けることができるようになったそう。また近年では紙だけではなく、色んな素材を用いて版画作品を発表する作家が増えています、そんな版画界の「今」を知る事ができる貴重なギャラリー。
『MBmore』では版画作家が作ったポストカードも販売中。数千円ほどでプロの版画作家が作り出した作品を購入できます。また創設者のユティンさんは小さなポストカードを購入することは、芸術家の活動支援にもつながると語ります。アート好きの友達にピッタリのお土産になりそうですね。
◆ショップ情報◆
住所:台北市南京西路275號1樓
電話番号:02 2558 3395
営業時間:11:00〜19:00 定休日:月曜日
公式HP : http://mbmore1024.blogspot.tw/
⦿土地の香りがするファブリック:印花楽/ In Blooom
先ほど紹介したOMAKEと同じ迪化街(ディーホアジエ)近くに店を構える『印花楽 / In Blooom』。台湾で最も注目を集めているファブリック専門店です。共同設立者のアマさん、チョンユさん、ウェンさんは台湾という土地から生まれるコンセプトやアイディアをとても大切にしているとのこと。美しい海や山の風景をファブリック素材にのせて世界中に広めるのが夢だそうです。
伝統的な建築物が立ち並ぶ迪化街にすっと溶け込むかのような店舗。台湾の風土からインスピレーションを得て産まれたファブリックはまさにここでしか買えない逸品。生地の販売はもちろんのこと、ピクニック用品や、パソコンケースなどオリジナル商品も多数販売中。
◆ショップ情報◆
住所:台北市民樂街28號
電話番号:02 25551026
営業時間:9:30〜19:00
公式HP : https://www.inblooom.com/
⦿しっぽりと夜を噛み締めて:Nichi Nichi 日子咖啡
台北有数の繁華街として夜も賑わう地下鉄中山駅エリア。ここから少し路地を歩いたところにあるのが『Nichi Nichi 日子咖啡』。メインストリートの賑やかさが信じられないくらいに静かな空間。オーナーのこだわりはシンプルで素朴、そして居心地の良い居場所を作ること。
1杯1杯丁寧につくられたラテのお供はお気に入りの本。夜に訪れると多くの読書家がそれぞれ自分の本を持ち寄り、現実世界から離れたひとときを過ごしています。夜市では見ることが出来ない台湾の夜の顔。あなたもこっそり覗いてみませんか?
◆ショップ情報◆
住所:台北市大同區赤峰街17巷8號
電話番号:02 2559 6669
営業時間:13:00〜22:00
公式HP : http://cafenichinichi.blogspot.tw/
各店舗のショップ情報は2017年7月3日現在の情報です。
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テキスト:岸本 洋子
写真:Nicholas、Kat