大家好!keiko在台灣です。台湾専門フリーランスとして働きながら、日々台湾の観光やデザイン情報などをウォッチしています。
さて、台湾は間も無く春節(旧正月)を迎えます。日本は西暦の新年を盛大に祝いますが、台湾は春節が本番。今年は2月10日が元旦ということで、台湾現地はすでにお正月ムードで盛り上がっています。春節は、中秋節・端午節と並ぶ「三節」と呼ばれ、最も伝統的で大事な行事です。
Pinkoi公式サイトに登録されているブランドは、その多くが台湾のブランド。そのためさまざまな工夫を凝らしたお正月グッズが目白押しです。特に注目すべきは【春聯】と【紅包袋】です。
【春聯】とは?
中国語で「チュンリエン」と発音します。赤い紙に縁起の良い言葉を書いた飾りのことです。新しい年を迎えるために、家のドアなどに貼ります。台湾ではお店やアパートの扉など、至るところに春聯が貼られているのを見ることができます。台湾に旅行に行ったことがある方は、きっと目にしたことがあると思いますよ。
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正方形の春聯は、ときどき逆さまに貼られていることがあります。中国語の「倒れる」と「訪れる」の意味の中国語の発音が同じため、逆さに貼る(逆さにする=倒す)と「福が訪れる」というめでたい意味になるからです。
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長い紙に書かれるタイプも。こちらは各々に7つの文字が書かれています。
【紅包】とは?
赤い袋に入ったお年玉やご祝儀のことを指します。お年玉などのお金を入れる袋を「紅包袋(ほんばおだい)」と呼び、台湾ではコンビニなどでも手に入れることが出来ます。日本のポチ袋はお札を折って入れるタイプが多いですが、紅包袋は折らずに入れることができるよう、縦長の封筒のような形をしています。
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紅包袋は、新年だけでなく結婚式でも大活躍。台湾の日常で良く見るものです。
今回はPinkoiだからこそ見つけることができた、バラエティ豊富な【春聯】と【紅包】を見てみましょう。中華圏のめでたい数字「8」とかけて、8種類選びました。
#1 ゆるっとした猫のイラストが可愛い春聯
台湾では極度の猫好きのことを「貓奴(マオヌー)」と呼びます。その名の通り猫のしもべの人間のこと。台湾でも猫グッズは人気があり、正月飾りの春聯にも数多くの猫モチーフが並びます。
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この商品名になっている「年年有貓」。元々よく使われている言葉は「年年有魚」という言葉。魚は中国語で余と同じ読み方です。そのため「年年有魚」=「年年有余」=毎年余る=豊かでありますように。という意味になります。「年年有貓」はアレンジされた言葉ですが、「毎年猫がそばにいる」という、猫好きには嬉しい意味ですね。
#2 直筆の春聯!台湾で書いた春聯を飾る
こちらは、台湾の書道アーティストさんが直筆で書いた春聯を送ってくれるサービス。準備された数種類の文字から選んで注文すると、直筆で書かれた春聯を手に入れることができます。直筆の迫力やその筆跡を楽しめる春聯は、特別感がありますね。
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#3 ドラゴンモチーフの春聯は、箔押しでゴージャスに
パステルカラーの柔らかなイラストが美しく目を惹く春聯。「春」「福」という定番の文字があしらわれています。箔押し印刷が施されているため、ゴージャスな雰囲気も感じられる春聯です。
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#4 シルクスクリーンで手刷りした布製の春聯
布にシルクスクリーンで刷った春聯を見つけました。ぷっくりしたフォントで書かれためでたい文字と、ニコニコ笑顔の龍のイラストで、見るたびにほっこりした気持ちになれそうです。
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この春聯は、台湾好きにお馴染みのテキスタイルブランド【印花楽 inBlooom】の商品です。テキスタイルの特性を活かした新年グッズを毎年販売しています。
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#5 アクセサリーとして身につけられる春聯
春聯グッズ、アクセサリーもありました!小さなピアスで、さりげなくめでたいモチーフをつけて新年気分を楽しめます。こちらのブランドは、新年によく使われるめでたいモチーフをアクセサリーにしています。
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パイナップルや、昔のお金の形をモチーフにした、めでたいアクセサリー。ピアスとイヤリング、どちらからでも選ぶことができますよ。日本で台湾モチーフを身につけて、台湾気分を味わいたい方にもおすすめです 。
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#6 精密で美しい紅包袋は、もらった後も楽しめる
精密なアート作品のようなイラストが施された紅包袋。この袋で受け取った方は感動すること間違いなし!箔押し印刷されているので、その質感や手触りも楽しむことができます。
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封筒が入っているケースもシックなデザイン。高級感があり、デザイン雑貨が好きな方へのプレゼントにもおすすめです。
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#7 花が散りばめられた、華やかな紅包袋
こちらは珍しい総柄の紅包袋。華やかな花柄が目をひきます。一般的な紅包袋のイメージと違う印象を受けるため、新年だけでなく、1年を通して使うことができそうです。
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ミカンの紅包袋もありました。ミカンも台湾では、めでたいモチーフとして使われています。
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#8 春を感じる白猫が主人公のイラストが可愛い紅包袋
赤い背景に映える白猫が可愛い紅包袋。辰年のモチーフであるドラゴンと一緒に遊ぶ白猫、いちごに囲まれる白猫、そして雪の結晶と戯れる白猫。白猫がいっぱいの可愛い封筒です。
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同じブランドからは、春聯も販売されています。絵本のような物語を感じるイラストです。
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台湾の新年豆知識
「明けましておめでとう」を中国語にすると「新年快樂」になりますが、実はこの言葉、新年を迎える前から使うことができます。日本語で言う「よいお年を」と「明けましておめでとう」どちらの意味も含まれているんです。台湾では西暦の新年を迎える12月あたりから、旧正月の新年を迎える時まで、お正月の挨拶として「新年快樂」を使うことができますよ。
春聯を飾ったり紅包を手元に準備すると、ぐっと春節らしい雰囲気になります。台湾好きな方はぜひ、日本で春節の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。