このレトロなデザインとカラフルなカラーが可愛いタイル。台湾好きさんなら、一度は目にしたことがあるのでは?
これは「マジョリカタイル」と呼ばれる台湾の伝統的なタイルなんです。しかも、そのルーツは日本にありました。今日はそんな「マジョリカタイル」をご紹介していきます。
台湾「マジョリカタイル」とは?
もともとイギリスのヴィクトリアンタイルを模したデザインが明治維新以降に日本に入ってきたのが「マジョリカタイル」の始まりだと言われています。日本が台湾を統治していた1900年代前半には台湾にも持ち込まれるようになり、一般住宅にも普及していったんだとか。当時は家族の幸せを願って、自宅の玄関周りをマジョリカタイルで装飾していたそうです。
そのデザインには、子孫繁栄の「ザクロ」や、不老長寿の「桃」、開運成就の「ブドウ」など縁起の良い植物や果物が取り入れられていました。マジョリカタイル一枚一枚が幸せをまとっているとされていたのです。
ところが時代の変化とともに、かつては台湾各地で見ることができたマジョリカタイルも姿を消すように…。今では歴史的にも貴重なものになっているんです。
そんなマジョリカタイルに、最近ではアーティストたちが注目。100年近く生産されていなかったマジョリカタイルを再生し、現代にも取り入れられるようにアレンジしています。そのレトロなデザインが目をひき、台湾雑貨のデザインとして取り入れられることも増えているんです。
なかでも、タイルの保護・修理・保存・再生などに注力しているのが、嘉義にある「台湾花磚博物館(台湾タイル博物館)」。20年という時間を費やし、かつての台湾タイルの文化と歴史的な向上に力を入れているんです。館内では、コースターやポストカードなど、マジョリカタイルをモチーフにした雑貨も販売されています。
2019年1月には、台北の西門にある「紅樓」に「台湾花磚博物館」の分館もオープン。壁一面に展示されたマジョリカタイルは、まさに圧巻です!嘉義まで行くのが難しい方は、西門の分館をチェックしてみて。
「マジョリカタイル」をデザインに取り入れて
春の訪れを感じさせてくれるパステルカラーが可愛い。レトロなデザインが不思議と日常に馴染み、ぬくもりのある空間にしてくれます。お風呂場のタイルに貼って、幸せを呼び込んで。
手描き風のデザインが可愛いスマホケース。「マジョリカタイル」と一言で言っても、いろんなデザインがあるのが面白い。色使いにもこだわりが感じられます。
好きなところにペタペタと貼れるのが嬉しいマスキングテープにも「マジョリカタイル」柄が登場。お気に入りの手帳やノートに貼って使ってみて。
小さい頃に探していた、四葉のクローバー。
クローバーの三枚の葉は、それぞれ希望・誠実・愛情を表し、四枚目の葉は「夢の実現」を意味しているんだそう。この鏡を持ち歩いて、抱いている夢を叶えて。
シンプルだけど、可愛い。パーティーやピクニックにはもちろん、ちょっとした小物入れとしても活躍してくれそうです。
「福を招き入れ、延々と続きますように」という想いが込められたパッケージ。バナナは漢字で「香蕉」と書かれ、「蕉」の発音は「招」と近いため、台湾では「招く」という意味として使われてます。パイナップルは台湾語で「旺來」=「益々栄える」を表しています。アロマの香りとともに、レトロな雰囲気が漂う、かつての台湾に思いを馳せて。