食事をする前にまずは撮影!料理写真をSNSにアップすることが習慣化している人も多いのでは?
はじめに
まず料理の撮影に必要不可欠なモノが 2 つ。カメラと美味しい料理を用意しましょう!
現在 Pinkoi のグルメカテゴリーの中で,大多数を占めるのがスイーツ類やコーヒー・お茶類です。今後も新しい食品が登場するかもしれません。そこで、あらゆるジャンルの食品で幅広く活かせる撮影テクニックをご紹介します!
1. 光
・自然光(太陽の光)
写真を撮る時に大切なのが「光」です!特に料理の撮影では、とても重要なポイントです。撮影の際には、なるべくベランダや窓際の席など陽当たりが良い場所を選びましょう!コツは逆光を利用すること。逆光は料理を明るく立体的に見せてくれますよ!
・人工光(照明機材の光)
自然光での撮影が難しければ、室内の照明器具の光が十分に足りているかどうか確認しましょう。室内が暗い場合は、白色蛍光灯のデスクライトや三脚を使用すると、画面がぼやけるのを避けることができます。
・ホワイトバランスの調整
もし照明が白色蛍光灯でない場合、カメラ内部のホワイトバランスを「蛍光灯」モードに設定しましょう。商品撮影において、実物に近い色の再現はとても重要です!ほとんどのみなさんが暖かい雰囲気を演出するために使用している黄色い光は、料理本来の色を失わせて、実際の見た目と違う感じに映ることがあります。このような雰囲気を伝える写真は「イメージ写真」としてショップ商品の説明に使用しましょう。
2. 撮影アングル
・ハイアングル
被写体を上から見下ろした角度で撮ることをハイアングル撮影といいます。ハイアングルでは料理の盛り付け全体を撮ることできます。テーブルを一枚のキャンバスに見立てて、料理と小道具を組み合わせて構図を考えましょう。
・水平アングル
水平アングルは、ミルフィーユなどの何層にも重なっている食べ物や横から具材が見える料理の撮影にぴったりです。クッキーを何枚も積み重ねてみるなど、工夫次第で一味違った画面を作り出すことができますよ!
・斜め45度のアングル
斜め45度のアングルは、実際に食卓に座って料理を食べる時の目線に近い角度です。見た人に思わず「食べたいっ!」と思わせる写真を撮ることができます。テーブルの上の料理を隅から隅まで見渡せますが、ピントがズレやすいので、絞り優先モードを使用しましょう。メインの被写体にピントを合わせ背景をぼかした写真を撮ることができます。
3. 構図
・画面のバランスを保つ
単純に料理と背景だけを撮影するにしても、またはランダムに並べて撮るにしても、画面のバランスに少し気をつけるだけで雰囲気が変わってきます。どう始めればいいか分からなければ、まずは画面の真ん中にメインの被写体を置き、周りに小道具を配置し少しずつ調節していきましょう。
・被写体に寄ってみよう
レンズを料理に近づけた撮影方法は迫力があります!料理の一部をクローズアップした画面を撮ることができるので、雰囲気を重視したイメージ写真にぴったりです。食材の質感を強調したい時にもクローズアップ(マクロ)モードが有効です。
・一番魅力的に見えるアングルをレンズに向ける
顔写真を撮る時に、多くの人が写真写りがいい角度を意識するのではないでしょうか?食品も同じで、一番魅力的に見える角度や強調したい部分を意識して撮ってみましょう。
・敢えて不完全さを利用する
見るに耐えられないほどの噛んだ形跡がある場合を除き、今まさに食べられている料理や食べ物の美しい切り口は食欲を刺激します!例えば、チョコレートがとろ〜り溶け出すフォンダンショコラのような食品には、ぴったりの表現方法です。
また必ずしも全体を写真に収める必要はありません。全体像を明らかにしないことで神秘的な雰囲気を演出し、切り取るアングルによっては見る人の想像力を掻き立てることもできます。
以上、 3 つの料理撮影のコツをお届けしました。次回は後篇をお送りします。お楽しみに!
テキスト・編集:岸本洋子
2021年7月12日 Pinkoi編集部 更新